口腔外科

当院では智歯(親知らず)の抜歯の他、歯根端切除、自家歯牙移植などの外科的な治療も積極的に行っております。とくに智歯の抜歯においては年間600本以上の実績があり、埋伏智歯のような難症例も扱っております。

口腔外科

親知らずの抜歯
親知らずとはすべての歯がそろっている場合で、前歯の中央の歯から数えて8番目(奥歯のさらに奥)にある歯のことです。一般に17〜20歳くらいに生えてきます。

最近は顔が小さい方が多くなり、全体的に顎が小さくなっている傾向があります。そのため、親知らずが生えるだけのスペースが足りずに斜めに生えてきたり、一部だけ生えてきたりといったケースが多くなってきており、歯並びが乱れるなどの問題が見られます。また、十分に歯ブラシが届きにくいために、むし歯になったり歯肉が腫れてしまったりするトラブルも増えています。

こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、歯科医院を受診して早めに対処することをお勧めします。

親知らずを抜いた方がいい場合
・むし歯になってしまい、痛みがある場合
・歯ブラシや歯間ブラシなどの器具が届かない場合
・腫れや痛みを繰り返し、その頻度が以前よりも多く症状が強くなってきた場合
・親知らずで頬の粘膜を咬んでしまう場合
・親知らずを残すことで、かみ合わせ等に大きく影響が出る可能性がある場合

※実際に抜くかどうかは、お口の中の状態を拝見し、またレントゲンを撮って診査することが重要です。

埋伏智歯の抜歯はお任せください

埋伏智歯の抜歯親知らずは根っこの部分が横に生えていたり、歯が歯肉の中に埋まっていたりするために、他の歯に比べて複雑なのが特徴です。そのため抜歯をするのも難しくなるので、歯科医院の中には親知らずの抜歯は大学病院を紹介するところがあります。しかし、それでは患者さまにとって煩わしいばかりです。できればかかりつけの歯科医に診てもらいたいと思うのではないでしょうか。

当院の院長は、年間600本以上の親知らずを抜歯してきたエキスパートといえるほどの腕の持ち主です。難しい埋伏智歯の抜歯でも、大学病院を紹介するようなことはほとんどありません。

その他の外科的治療

歯根端切除外科的治療
神経を取り除いた歯の根の先端に歯根嚢胞という膿の溜まった袋ができることがあります。悪化すると、根管治療だけで完治させることが難しく、根の先端部分を外科的に切除する必要があります。これが歯根端切除です。抜歯はせずに、歯の一部だけを外科的に取り除くことで症状を改善させるのが特徴です。基本的に根が1本の前歯や小臼歯に対して行われる治療です。

ヘミセクション・トライセクション
上顎の奥歯には根っこが3本、下顎の奥歯は根っこが2本に分かれています。それらのうちの1本が重度のむし歯になったり破折してしまったりした場合に、切削器具で悪くなった方の根っこを切断して抜いてしまい、健康な根っこだけを残す治療法です。根っこを抜くと、治癒していく過程で骨が再生し、削り取った部分の骨欠損が改善されます。残った根っこは隣の歯と連結してブリッジにします。
※下顎の大臼歯の2本の歯根のうち、1本を切断して抜く方法をヘミセクションといいます。
※上顎の大臼歯の3本の歯根のうち、1本を切断して抜く方法をトライセクションといいます。

エクストリュージョン(外科的挺出)
エクストリュージョンとは、歯ぐきの中に埋もれている歯を矯正的に引っ張り上げて行う矯正治療の手法です。たとえば根っこだけが残っている状態の歯を抜かずに残す場合、残っている根っこを歯肉の上に引っ張り上げて露出させ、数ヶ月固定してから詰め物や被せ物などの処置を行います。この治療を行うことによって、他院では抜歯するしかないといわれた歯も抜かずに治療でき、結果としてその歯の予後がよくなることも期待できます。

自家歯牙移植
むし歯や破折などで、どうしても歯を抜くしかなくなった場合に、歯を失った箇所に親知らずなど自分の歯を移植する治療法です。親知らず以外には、位置異常などにより歯としての機能を果たしていない歯を移植することもあります。