口臭の原因になっているもの

口臭の原因口臭の原因は、お口の中で増殖したバイ菌が発生させる毒ガスのような揮発性硫黄化合物で、その60%は舌にある「舌苔」から生み出されています(その他に、歯周病の悪化やバイオフィルムなども原因になっています)。そのため口臭を除去するためには、原因となる口の中のバイ菌を減らすための専用のクリーニングを行うことがいちばん効果的です。

バイ菌が噴射する毒ガス(揮発性硫黄化合物)とは
口臭の原因物質となっている毒ガス(揮発性硫黄化合物)には3つの種類があり、それぞれに特徴があります。

・硫化水素......口腔内に原因がある時に検出される口臭原因物質
・メチルメルカプタン......歯周病を原因とする口臭の場合に検出される口臭原因物質
・ジメチルサルファイド......歯周病がある場合に検出される口臭原因物質

また、揮発性硫黄化合物には強力な生態毒性があり、その毒性によって歯周組織が破壊され、コラーゲンなどの合成を妨げることが明らかになっています。

歯周病と口臭
毒ガス(揮発性硫黄化合物)は歯周病を悪化させる要因でもあります。歯周病になると、メチルメルカプタンが高濃度で検出されるのです。つまり、口の中のバイ菌を減らし口臭を抑えることが、お口の健康を保つためにも重要なことだといえます。

メチルメルカプタンは、歯周ポケットから浸みだしてくる液の中で増殖するため、歯周病が進行して重症になるとその量も増えていきます。また、歯周病の進行にともなって舌苔も増加します。歯周病にかかると、歯周ポケットと舌苔の双方から悪臭の元になる毒ガス(揮発性物質)が噴射されるのです。