2015年10月20日

入れ歯治療

歯を失ってしまったとき、お口の機能を回復するには「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つの選択肢があります。その中の入れ歯はお手入れが不可欠になりますが、手術が不要で簡単に扱えるという利点があります。

入れ歯治療

入れ歯に必要な条件
お口にフィット感があり、ものを咬むという機能にすぐれていることは、入れ歯にとって不可欠な条件です。しかしそれだけでは十分とは言えません。たとえ機能的にすぐれていても、入れ歯を入れていることがすぐにわかるような見た目では、決して快適に使用することはできません。

当院では、見た目にも自然で完成度の高いものを提供するために、一人ひとりの患者さまのお口の状態を適確に把握し、製作工程にしっかり活かして入れ歯作りをしております。

患者さまのご要望を伺うことから始めます
当院の入れ歯治療では、最初に患者さまの入れ歯に対するお悩みや不満をしっかり伺うことから始めます。さらに予算を考慮に入れた素材を選択し、見栄えやお手入れ、アフターケアなど、さまざまな面からの調和を考えることをモットーにしております。

入れ歯の種類

プラスチック床の保険義歯入れ歯の種類
保険が適用できるプラスチック素材を使った入れ歯です。経済的な負担が少なく入れ歯を作るのがはじめてという方には、入れ歯に慣れていただくためにまずお勧めしているものです。

シリコン義歯入れ歯の種類
入れ歯の痛みが気になる方にお勧めです。床部分を柔らかい素材の生体シリコンで覆っているので、上顎にピッタリとフィットします。また、シリコンのクッション性によって、ものを咬みしめたときに痛みを感じることが少ないというのも特徴です。

●シリコン義歯の特徴
・シリコンが歯に加わる力を吸収するので、歯肉かかる負担が少ない
・顎の骨が痩せている方、歯ぐきが薄い方に向いている
・年に1度のメンテナンスが必要になる

金属床義歯入れ歯の種類
上顎と密着する義歯床が金属でできた入れ歯です。金属床は非常に薄く加工できるため、床部分が厚い保険適用の義歯よりもしゃべりやすく違和感もありません。

●金属床義歯の特徴
・金属素材としてチタン、コバルトクロム、白金などが使われる
・義歯床の厚みが気になる方に適している
・熱伝導率が高いので、食べ物の温度が感じられ美味しく食べられる

マグネットデンチャー入れ歯の種類
バネの代わりに超小型磁石を使って義歯を固定する入れ歯です。歯の根っこに磁性金属を取りつけ、入れ歯に超小型磁石を埋め込みます。磁石の力でピッタリ吸着するので安定感があり、よく咬むことができます。

●マグネットデンチャーの特徴
・バネを使わないので、見た目が入れ歯を感じさせない
・装着や取り外しが簡単なので、お手入れが楽にできる
・抜くとあきらめていた歯を利用できる

ノンクラスプデンチャー入れ歯の種類
金属のバネで支えるのではなく、歯肉と同じ色をした樹脂で支える部分入れ歯です。柔らかい樹脂なので装着したときの違和感が少なく、バネが外から見えないので目立ちにくいという特徴があります。

●ノンクラスプデンチャーの特徴
・入れ歯を装着しているかわからないほど天然歯に溶け込む
・金属アレルギーの方でも使用できる

小児歯科

小児歯科では、お子さまとのコミュニケーションを大切に考えております。歯科治療に対する恐怖心を一度でも抱かせてしまうと、その先の治療を受け入れてもらえなくなります。まずは歯科医院に慣れてもらうことから始め、徐々に治療を開始していきます。

小児歯科

お子さまは歯科医院に行くというだけで「怖い」「痛いから嫌だ」といい、中には泣いてしまうケースも少なくないようです。大人でも「歯医者は苦手」という方が多いのですから、無理もないことかもしれません。

歯医者さんは「歯をみがくところ」?
当院ではまず、お子さまの目線に立って向き合い、丁寧にわかりやすく説明することから「治療」を始めます。「どうして治療をしなければならないのか」「どんな治療をするのか」「痛くない治療をするために、どんな工夫をするのか」といったことをお話しし、子どもなりに理解してくれるよう努めます。

お話しをした後はブラッシングの練習をして、次第に歯科医院の雰囲気に慣れてもらいます。お子さまが緊張を解き、「歯医者さんは歯みがきをするところなんだ」と思っていただけるようになれば、その後の治療はスムーズに進むものです。一度歯医者に対する恐怖心と抵抗感をなくしてしまえば、その後何年か経ってむし歯になったときにも治療を受け入れてくれるようになるでしょう。

お子さまを歯医者嫌いにさせないために

小児歯科歯医者嫌いにさせないためには、無理強いをしないということも大切です。泣いているお子さまを押さえつけて治療するのでなく、まずはしっかりお話をして、粘り強くコミュニケーションをとり、お子さまとの信頼関係を築いていきます。

治療の進め方も焦らず無理をせず、お子さまが慣れていくペースに合わせていきます。お子さまの歯医者通いに不安をお持ちの親御さんはぜひ一度、ご相談ください。

保護者の方にも理解していただきます

小児歯科お子さまの歯がむし歯にならないためには、保護者の方の理解も必要です。当院では、親御さんに対してもお子さまの歯がどうしてむし歯になるのかを説明し、正しい知識を持ってむし歯を予防できるようお手伝いをしております。

たとえば、むし歯になるのはむし歯菌がお口の中で繁殖するからですが、そのむし歯菌は何を食べて増えていくのでしょう?単に甘いものがむし歯菌のエサになるのではありません。お口に入るものすべてがむし歯菌のエサになり、歯をみがかずにいるとお口に残った食べカスをエサにして、どんどん増えていくのです。だから、食事をしたら歯をみがくことが大切なのです。

むし歯に対する知識をご理解いただくことにより、お子さまがむし歯になるリスクが減り、たとえむし歯になったとしても、軽度な治療ですむ可能性が高まります。

インプラントとは?

歯科医療におけるインプラントとは、歯を喪失したあごの骨に人工の歯根(インプラント)を埋入し、歯を補う治療法です。

インプラント

インプラントの構造インプラントの構造
インプラントは、あごの骨の中に埋め込まれる歯根部(インプラント体)、インプラント体の上に取り付けられる支台部(アバットメント)、歯の部分に相当する人工歯(上部構造)の3つのパーツから構成されています。
インプラント体、アバットメントの材質は生体親和性の高いチタンまたはチタン合金で、上部構造は、セラミック、レジンなどがあります。

インプラントのメリット・デメリット

【メリット】
・入れ歯のような滑りやズレがなく、力強く噛める
・他の歯にダメージや負担をかけない
・自分の歯のように見た目が自然で綺麗
・発音に支障が出ない
・良好な噛み合わせを維持できる

【デメリット】
・外科的手術が必要
・治療期間が長期に渡る
・健康状態により手術できない場合がある
・保険が適用せず、費用がかさむ
・定期メンテナンスが必要

他の治療法との比較

ブリッジブリッジ
【治療法】
歯を失った場所に人工の歯を両隣の歯を土台にして、人工の歯を支える方法。

【メリット】
・ある程度自分の歯と同じように噛める
・固定式のため、ほとんど装着感なくつけられる
・保険適用の場合は費用を抑えられる

【デメリット】
・両側に健康な歯がない場合や、多くの歯を失った場合は処置できない
・土台になる健康な歯を削る必要があるので、負担がかかる
・歯肉との間に食べ物が詰まりやすく、口の中が不衛生になりやすい

入れ歯入れ歯
【治療法】
歯を失った場所の周囲に金属の留め金をつけて固定させる方法。取り外し可能。

【メリット】
・多数歯の欠損に適している
・取り外せるので手入れしやすい
・外科処置がない
・保険適用の場合は費用を抑えられる

【デメリット】
・取り外して手入れをしなければならない
・装着した時の違和感がある
・入れ歯を支える骨や歯の喪失を招きやすい
・食べ物が挟まって口の中が不衛生になりやすい

こんな方にお勧めします

自分の歯と同じように噛みたい方自分の歯と同じように噛みたい方
歯を失っても、「第二の永久歯」といわれるインプラントの装着で、ご自分の歯と同じように噛めます。

ブリッジで両隣の健康な歯を傷つけたくない方ブリッジで両隣の健康な歯を傷つけたくない方
ブリッジには入れ歯のような不快感はありませんが、両隣の歯を削らなければなりません。
インプラントにはその必要がなく、むしろ両隣の歯を支える存在になれます。

入れ歯の不快感が苦手な方入れ歯の不快感が苦手な方
入れ歯を入れると違和感がある方、うまく発音できなくなるのが気になる方は、お口の中を快適な状態で過ごせるインプラントがお勧めです。

当院のインプラント治療の特徴

インプラントを行う上で最も重要なことは、インプラント体を埋入するときに、その向きや位置、埋め込む深さなどを少しもズレることなく、必要な場所に埋入することです。

CTを導入しています
当院では最初にCT撮影を行っております。CT撮影は歯科医療全般においてさまざまに応用されますが、インプラント治療では特により正確で精密な診断をする必要があるため重要です。

CTCT

CT撮影では目的の部位を3D画像で示すことができるので、患者さまのインプラントの埋入部分の骨の状態を切開することなく事前に把握できます。また傷つけてはならない神経の位置も確認できます。

ガイデッド・サージェリーガイデッド・サージェリー
サージカルステントを用いて行うインプラント埋入手術のことをガイデッド・サージェリーといいます。サージカルステントとはインプラントの埋入位置や埋入方向をガイドする装置のことです。当院では、CTで撮影した情報をもとに、インプラント埋入ソフトウェアで精度の高いシミュレーションを行うことにより、正確なサージカルステントを作成しております。これによって、インプラント埋入のための切開を最小限に抑えるミニフラップ手術が可能になっています。

患者さまの歯型に沿ったサージカルステントを用いることによって、インプラント体を埋め込む位置にほとんどズレが生まれず、安全に埋め込むことができます。また切開する範囲を最小限に抑えることは、術後の痛みや腫れを抑えることにもつながります。

インプラント治療の流れ

【STEP 1】CT撮影インプラント治療の流れ
CT撮影をして患部の骨の形状や神経、血管の位置関係を精査します。

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【STEP 2】術前シミュレーションインプラント治療の流れ
CTデータをもとに3D画像を作成します。ノーベルクリニシャンを用いて3D画像にすることにより、患部に最適のインプラント体を選択し、埋入位置や角度、上部構造の形などを決めていきます。

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【STEP 3】インプラント埋入手術インプラント治療の流れ
部分麻酔をして歯肉を切開し、ドリルなどを使って顎の骨にインプラント体を埋入します。

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【STEP 4】固定期間インプラント治療の流れ
インプラント体を埋入した後、いったん縫合して人工歯が顎の骨に固定されるよう、数ヶ月待ちます。

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【STEP 5】2次手術インプラント治療の流れ
骨とインプラント体がしっかり固定したのを確認した後、インプラント体に上部構造をかぶせて治療を終えます。

インプラントのメンテナンス

インプラントのメンテナンスインプラントやその他の歯のクリーニングはもちろん、治療後も歯が機能しているか、頬などを咬むことがないか、話しにくいことはないか等のチェックをします。
また歯みがきの指導もいたします。

ホワイトニング

コーヒーやお茶、赤ワインなどを飲食したことで付着した歯の汚れ、タバコでついたヤニ、加齢によって黄色く変色した歯。それらを特殊な薬剤を使うことによって、歯を削ることなく白く輝く歯にすることができます。

ホワイトニング

<ホワイトニングのメリット>
・歯を傷つけることなく白くできる
・自分で色の調節をすることが可能
・比較的安い治療費ですむ

<ホワイトニングのデメリット>
・効果の現れ方が、人によってばらつきがある
・白さが後戻りすることがある

ホワイトニングの種類

ホームホワイトニングホワイトニングには、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と患者さまが自宅で行う「ホームホワイトニング」の2つがあります。当院では、白さにムラができにくいホームホワイトニングを行っております。

ホームホワイトニングの特徴
患者さまの歯に合わせたマウスピース型のトレーを作成し、ご自身で薬剤を歯に作用させます。約2週間で歯を白くすることができます。知覚過敏の症状も、オフィスホワイトニングに比べると出にくいです。お好きな時間にホワイトニングができるので、忙しい方にもお勧めできます。またホームホワイトニングには、白さが後戻りしにくく長持ちするというメリットもあります。

ウォーキングブリーチ

ウォーキングブリーチ歯の神経を取り除いた歯は色が黒ずんでしまいます。ウォーキングブリーチはそうした歯の中に、歯を白くする薬剤を入れて白い歯にする治療法です。歯の中にホワイトニング剤を入れた状態で、歩き回りながらホワイトニングをすることから「ウォーキングブリーチ」という名前がついています。

<ウォーキングブリーチのメリット>
・通常のホワイトニングでは効果の出ない歯を白くすることができる。

<ウォーキングブリーチのデメリット>
ウォーキングブリーチは歯の裏側に穴を開けて薬剤を入れ、歯の内側から白くしていきます。その後、歯が白くなったところで薬剤を除去して蓋をします。しかし、この方法では歯に穴を開けなければならないことや、歯の中にガスが溜まることによって歯が割れやすくなるというデメリットがあります。

ウォーキングブリーチの治療期間
約1週間に1回の割合で薬剤を詰め替える必要があり、これを4〜5回行うため、約1ヶ月かかります。

審美歯科

審美歯科とは、歯の白さや歯並びの美しさなど口元の美しさに焦点を当てた歯科医療のことを指すものです。しかし、単に見た目の美しさだけを追求するのではなく、歯並びとお顔との調和や歯本来の機能を十分に考えた治療を行うことが大切だと考えております。

審美歯科

すぐれた技工士と連携しています
審美歯科において、すぐれた治療を行うには歯科技工士の腕前が要求されます。当院では高い技術力を持つことで定評のある技工士と長年にわたって提携しており、微妙な歯の形や色まで、患者さまのご要望に応える技工物を作ってもらっています。

詰め物・被せ物を作るのには、精密な型取りや精密な模型の製作など一つひとつの段階を慎重に造形していく必要があります。それはまさに職人技といってもいいものです。当院では大切に作り上げた世界で唯一の、あなただけの詰め物・被せ物をご提供いたします。

当院の審美歯科メニュー

ジルコニアジルコニア
キュービックジルコニアという人工ダイヤモンドの素材をセラミックで覆い、焼きつけたものです。自然な白さと強度にすぐれ、奥歯の治療や歯ぎしりをする方にも適しています。

●ジルコニアのメリット
・天然歯の色調と合わせやすい
・光沢があり、透明度が高くてキレイ
・金属を使っていないので、アレルギーの心配がない

オールセラミックスオールセラミックス
白く透明感のあるセラミックを使用した人工歯です。金属を一切使っていないので自然な色合いを再現でき、また審美性にすぐれていることから前歯の治療に適しています。強い力が加わると破損することもあるため、歯ぎしりが強い方やかみ合わせがよくない場合は注意が必要です。

●オールセラミックスのメリット
・短い治療期間で白く美しい歯ができる
・歯並びやかみ合わせの改善にも使われる
・金属を使用しないので、歯肉が変色したり金属が露出したりすることがない
・金属不使用なので、アレルギーの心配がない

メタルボンドメタルボンド
金属の上をセラミック素材で覆い焼きつけた人工歯の総称です。金属の部分が見えないために見た目がきれいなうえ、セラミックによる天然歯に近い色合いや質感を再現することができます。土台に金属を使っているので、強度にすぐれているのが特徴です。

ハイブリッドセラミックハイブリッドセラミック
セラミックとレジン(プラスチック)を混ぜた素材で作られた人工歯です。オールセラミックスよりも軟らかい性質があり、他の歯に負担を与えにくいというメリットがある一方で、経年による変色をしやすいという面があります。

ゴールドインレーゴールドインレー
金合金や白金合金(金にプラチナを加えたもの)で作られた詰め物(インレー)です。非常に錆びにくい性質があるため、金属が溶け出すことによる二次的なむし歯や、歯・歯ぐきの変色、金属アレルギーなどの心配がありません。また硬すぎず、適合の良い点が特徴で、かみ合わせるときの相手の歯にもやさしいので、奥歯の治療などに適しています。

●ゴールドインレーのメリット
・耐久性にすぐれている

自由診療について

自由診療について自由診療(保険適応外の診療)は材料や治療方法に制約がなく、時間をかけて精密な治療を行うことができます。そのため、自由診療は保険適応で行う治療よりも質が良くなる可能性が高まります。

詰め物や被せ物についても、精密な模型を製作し時間をかけて丁寧に仕上げるため、隙間のない詰め物や被せ物を作ることができます。丁寧に作られた詰め物や被せ物は予後がよく、再治療となるリスクを抑えられます。結果的には保険適応の治療よりもずっと長持ちする歯が得られることになります。

保健診療と自由診療

保健診療と自由診療歯科治療には、大きく分けて保険診療と自費診療があります。保険診療では使うことができる素材が限られるなど、いくつかの制約があります。その代わり、治療費を抑えることができるのが特徴です。一方の自費診療では、制約なくどんな素材も使用して治療ができるという特徴があります。その代わり、治療費は保険診療に比べて高額になります。

一般的に、自費診療は選択肢の幅が広いということもあり、保険診療よりもすぐれた治療だと思われる傾向があります。たしかに詰め物や被せ物の材質や技工については、自費診療の方が質が高いということはあります。しかし、保険診療だからといって治療の質が落ちるということでは決してありません。

当院では、保険診療と自費診療とを区別するようなことはせず、患者さまのご要望に沿いながら、常に同じようにレベルの高い治療を行うよう努めております。

口腔外科

当院では智歯(親知らず)の抜歯の他、歯根端切除、自家歯牙移植などの外科的な治療も積極的に行っております。とくに智歯の抜歯においては年間600本以上の実績があり、埋伏智歯のような難症例も扱っております。

口腔外科

親知らずの抜歯
親知らずとはすべての歯がそろっている場合で、前歯の中央の歯から数えて8番目(奥歯のさらに奥)にある歯のことです。一般に17〜20歳くらいに生えてきます。

最近は顔が小さい方が多くなり、全体的に顎が小さくなっている傾向があります。そのため、親知らずが生えるだけのスペースが足りずに斜めに生えてきたり、一部だけ生えてきたりといったケースが多くなってきており、歯並びが乱れるなどの問題が見られます。また、十分に歯ブラシが届きにくいために、むし歯になったり歯肉が腫れてしまったりするトラブルも増えています。

こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、歯科医院を受診して早めに対処することをお勧めします。

親知らずを抜いた方がいい場合
・むし歯になってしまい、痛みがある場合
・歯ブラシや歯間ブラシなどの器具が届かない場合
・腫れや痛みを繰り返し、その頻度が以前よりも多く症状が強くなってきた場合
・親知らずで頬の粘膜を咬んでしまう場合
・親知らずを残すことで、かみ合わせ等に大きく影響が出る可能性がある場合

※実際に抜くかどうかは、お口の中の状態を拝見し、またレントゲンを撮って診査することが重要です。

埋伏智歯の抜歯はお任せください

埋伏智歯の抜歯親知らずは根っこの部分が横に生えていたり、歯が歯肉の中に埋まっていたりするために、他の歯に比べて複雑なのが特徴です。そのため抜歯をするのも難しくなるので、歯科医院の中には親知らずの抜歯は大学病院を紹介するところがあります。しかし、それでは患者さまにとって煩わしいばかりです。できればかかりつけの歯科医に診てもらいたいと思うのではないでしょうか。

当院の院長は、年間600本以上の親知らずを抜歯してきたエキスパートといえるほどの腕の持ち主です。難しい埋伏智歯の抜歯でも、大学病院を紹介するようなことはほとんどありません。

その他の外科的治療

歯根端切除外科的治療
神経を取り除いた歯の根の先端に歯根嚢胞という膿の溜まった袋ができることがあります。悪化すると、根管治療だけで完治させることが難しく、根の先端部分を外科的に切除する必要があります。これが歯根端切除です。抜歯はせずに、歯の一部だけを外科的に取り除くことで症状を改善させるのが特徴です。基本的に根が1本の前歯や小臼歯に対して行われる治療です。

ヘミセクション・トライセクション
上顎の奥歯には根っこが3本、下顎の奥歯は根っこが2本に分かれています。それらのうちの1本が重度のむし歯になったり破折してしまったりした場合に、切削器具で悪くなった方の根っこを切断して抜いてしまい、健康な根っこだけを残す治療法です。根っこを抜くと、治癒していく過程で骨が再生し、削り取った部分の骨欠損が改善されます。残った根っこは隣の歯と連結してブリッジにします。
※下顎の大臼歯の2本の歯根のうち、1本を切断して抜く方法をヘミセクションといいます。
※上顎の大臼歯の3本の歯根のうち、1本を切断して抜く方法をトライセクションといいます。

エクストリュージョン(外科的挺出)
エクストリュージョンとは、歯ぐきの中に埋もれている歯を矯正的に引っ張り上げて行う矯正治療の手法です。たとえば根っこだけが残っている状態の歯を抜かずに残す場合、残っている根っこを歯肉の上に引っ張り上げて露出させ、数ヶ月固定してから詰め物や被せ物などの処置を行います。この治療を行うことによって、他院では抜歯するしかないといわれた歯も抜かずに治療でき、結果としてその歯の予後がよくなることも期待できます。

自家歯牙移植
むし歯や破折などで、どうしても歯を抜くしかなくなった場合に、歯を失った箇所に親知らずなど自分の歯を移植する治療法です。親知らず以外には、位置異常などにより歯としての機能を果たしていない歯を移植することもあります。

予防歯科

歯や歯ぐきの健康を保ち清潔な状態を維持するためには、定期的な検診を受け、メンテナンスを行う予防歯科が大切です。

予防歯科

お口の健康を保つためには、当院では年に4回程度の定期検診をおすすめしています。しかし残念ながら、痛みがでないと歯科医院に行かない方が多いのが現状です。

歯石は「蜂の巣」と同じです
どなたも蜂の巣を見たことがあると思います。蜂の巣は、無数に開いた穴から、絶えず蜂が出入りしているのを見て取れます。

実は、歯の表面につくられた歯石も、蜂の巣と同じ状態なのです。歯石を顕微鏡で見てみると、表面に無数の穴が開いていてそこからミミズのような細菌が出入りしている様子を見ることができます。蜂が針から有毒な物質を出すように、細菌もまた毒素を出しながら歯や歯ぐきを蝕んでいきます。

蜂を駆除するには、巣を取り除かなければならないように、お口の中の細菌を駆除するためには歯石を取り除く必要があります。歯石は歯ブラシでは取れません!!専用の医療器具で除去します。そしてそのためには、歯科医院でのチェックとメンテナンスが欠かせません。

予防歯科は全身的な病気の予防にもなります

予防歯科お口が不衛生なままにむし歯や歯周病が進行していくと、思わぬ病気にかかることがあります。たとえば細菌の毒素が血流に入り込んで、循環器障害を起こすことが分かっています。そのため、脳卒中のリスクが健康な人の2倍になります。また、冠動脈疾患のリスクも2倍になります。さらに糖尿病のリスクが2〜4倍、慢性呼吸疾患では2〜5倍にもなります。予防歯科で定期的なチェックとメンテナンスを受けることは、全身疾患の予防にもなるのです。

予防歯科はこのような人にお勧めです
・できるだけ歯を削ったり抜いたりしたくない方
・むし歯や歯周病が進行してから治療を受けたくない方
・口の中のベタつきや口臭が気になる方
・糖尿病や心筋梗塞などの全身疾患のある方
・妊娠中の方

予防歯科のメリット

予防歯科のメリット正しいブラッシングはむし歯や歯周病を未然に防ぐ第一歩です。それと同時に、ご自分の歯に関心を持ち意識を高めていくことがとても大切です。当院の予防歯科の定期的なチェックには、次のようなメリットがあります。

●むし歯や歯周病などを未然に防ぐことができる
定期的なメンテナンスをすることによって、お口の健康を維持するだけでなく病気の早期発見をすることができます。

●治療の痛みや、治療にかかる費用を軽減する
むし歯や歯周病になってしまっても、定期的なチェックとメンテナンスを受けていれば、症状が進んでしまう前に発見・治療が可能になります。その結果、痛みをともなう治療を受けずにすみ、早期治療で治療期間も短くすむので費用を抑えることもできます。

●お口がスッキリした状態になる
歯や歯ぐきを清潔にするとお口の中が爽快になります。この感覚に慣れるとちょっとしたお口の汚れにも敏感になり、口腔内ケアに対する意識も高まってきます。

当院で行う予防歯科メニュー

スケーリング
専用の器具や超音波スケーラーなどを用いて、歯肉や歯周ポケットから歯垢や歯石を除去する治療です。歯科衛生士の高度な技術で、一本一本の歯を丁寧に処置していきます。

歯石は一度除去しても、時間が経つといつの間にか再び付着してしまいます。3〜6カ月に1度を目安にしてスケーリングを受けていただくことが、むし歯や歯周病を予防する秘訣です。

PMTCPMTC
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科衛生士が専用の器具を使って、ブラッシングだけでは落としきれない歯の表面の汚れや歯垢、バイオフィルムを除去するクリーニング法です。むし歯や歯周病を予防し、歯の白さや健康な歯肉を取り戻す効果があります。また歯に汚れがつきにくくなるので、美しい歯を保ち口臭の予防・改善にも効果があります。

施術中はまったく痛むことがなく、眠ってしまうほどの心地よさです。PMTCは2〜3カ月に1度を目安に受けていただくことで、お口の健康を維持することが可能です。

歯周病は症状がないまま進行するのが特徴です

むし歯はむし歯菌によって歯が侵されていく病気ですが、歯周病は歯周病菌によって歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨)が侵され、やがて歯がグラグラになり抜けてしまう病気です。日本人の成人の80%が歯周病にかかっていると言われる歯周病ですが、放っておくと最終的には歯を失ってしまいます。

歯周病

歯周病は症状がないまま進行するのが特徴です
歯周病は主に細菌感染から進行していく病気です。お口の汚れや歯垢(プラーク)が石灰化して歯石になると、歯と歯肉の間に歯周ポケットができ、その溝が次第に深くなって細菌がどんどん増殖していきます。

歯周病が進んで歯周ポケットの奥深いところまで広がっていくと、歯根膜や歯槽骨が溶かされてしまい、最終的には歯を支えられなくなってしまいます。その結果、歯が抜け落ちてしまうことになります。(歯石になってしまうと、歯ブラシでは取れません)

歯周病しかし、こうして歯周病が進行しても、明らかな症状を感じにくいのが歯周病の特徴です。とくに初期段階では症状が現れにくく、歯ぐきが腫れたり歯ぐきから出血したりしたときには、歯の周囲の組織がかなり破壊されてしまい、手遅れになってしまうことが多いのです。歯周病は、早期発見と早期治療がもっとも重要です。そうすることによって、大切な歯を守ることができるのです。

こんな症状が歯周病の兆しです
・歯ぐきから出血することがある
・歯肉が腫れているような気がする(腫れてはしぼむを繰り返している)
・口臭が気になるようになった
・歯ぐきがブヨブヨしている気がする
・痛まないけれども、ぐらつくような歯がある

歯周病の進行

歯肉炎歯周病の進行
歯と歯ぐきの間にある溝に歯垢(プラーク)が溜まって、歯ぐきに炎症が起きます。歯周ポケットが形成されていきますが、まだ歯槽骨には影響がありません。

軽度歯周病歯周病の進行
歯肉炎が進行し、深さが3〜4㎜ほどになった歯周ポケットの中にプラークや歯石が溜まって炎症を起こします。そのため歯ぐきが赤くなってきます。歯槽骨も次第に溶けはじめています。

中等度歯周病歯周病の進行
炎症が進行して歯周ポケットの深さが4〜6㎜程度まで深くなっている状態です。歯を支えていた歯槽骨はさらに溶けて、歯を指で押してやるとグラグラしはじめます。歯周病は、ここまで進行するとようやく自覚症状が現れます。

重度歯周病歯周病の進行
歯肉炎がさらに進行し、歯ぐきが腫れて強い痛みが現れる状態です。ここまで進行してしまうと、完治するのは難しいといわざるを得ません。抜かずに保存できる状態であれば、外科的な手術や再生療法を試みます。

歯周病の治療

むし歯も歯周病も最も大きな原因は、毎日行うブラッシングが十分でなく、みがき残しができてしまうことです。磨き残しがあると、その部分が細菌の温床になってしまうのです。

ブラッシング指導ブラッシング指導
しっかり歯を磨いているつもりでも、人には文字の書き方に癖があるようにブラッシングにも癖があり、どうしても磨けている部分と磨けていない部分ができてしまうのです。歯周病を予防するには、まずしっかりとブラッシングをすることと、歯科医院による定期的なチェックを受けることが大切です。当院では、お子さまから大人の方まで、丁寧なブラッシング指導を行っております。

スケーリングスケーリング
歯肉や歯周ポケットに溜まっている歯垢や歯石を取り除く治療をいたします。専用の器具を用いて、ブラッシングだけではどうしても取ることができない歯石まで、きれいに除去します。3〜6カ月に一度くらいのペースで治療を受けていただくと効果的です。当院では、定期的にハガキをお送りしてお口のメンテナンスのご案内をしております。

ルートプレーニング
進行した歯周病では歯周ポケットが深くなるために、スケーリングだけでは歯石を完全に取り除くことが難しい場合があります。ルートプレーニングは、専用の器具を使って歯周ポケットの奥に付着した歯石などを徹底的に取り除く治療です。通常は麻酔をして行います。

PMTCPMTC
歯科衛生士など専門のスタッフによって行う歯のクリーニングです。シリコンゴムでできた器具や専用のペーストを用いて、ブラッシングでは落としきれなかった歯の汚れや歯垢、バイオフィルムなどを取り除きます。

歯周外科治療について

歯周病が重症化している場合には、歯周外科による治療を受けていただくこともあります。

歯周ポケット掻爬術
ルートプレーニングをした段階で、壊死しているなど取り除かなければならない歯肉組織が見つかった場合に行う手術です。歯周ポケットの深さが4㎜程度の軽度の歯周病が対象になります。使用する器具はスケーリングやルートプレーニングと同様のもので、歯周ポケットの内壁に付着している組織を取り除きます。

フラップ手術
歯周ポケットがとても深いためにスケーリングやルートプレーニングでは十分に清掃できず、歯石が残ってしまう場合があります。このようなときに行われるのがフラップ手術です。局所麻酔をして歯周ポケットそのものを取り除き、歯肉を切開して歯槽骨から剥離させて歯根面を露出させます。そして歯根に付着している歯垢や歯石を除去するとともに、歯槽骨の清掃、ダメージを受けた歯肉組織の除去などを行います。

エムドゲイン法
エムドゲイン法とは、歯周病によって溶かされた歯槽骨を再生させるための薬剤です。ブタの歯ができるときのタンパク質(エナメルタンパク)でできており、骨を再生させるスピードが速いという特徴があります。

この治療を行うのは歯周ポケットの深さが6㎜以上の重度の歯周病で、歯が生えてくる時と同じ環境を作ることで歯の周囲に骨を再生させます。とくに垂直性骨欠損の場合に有効ですが、歯槽骨全体が水平に溶かされている場合は治療が困難というデメリットがあります。

GBR法(骨誘導再生法)
歯肉を切開し、GBR膜を骨が溶けている場所に入れてから、再び覆って歯周組織の再生を促します。歯周病で破壊・吸収された歯周組織は、原因となっている歯周病菌を除去すれば再生しようとします。しかし、除去した後を清掃したまま何もせずにおくと、必要な歯周組織が再生する前に歯肉が入り込んで邪魔をしてしまいます。

そこで、歯周ポケット内部の清掃をした後にメンブレンと呼ばれるGBR膜を設置し、不要な歯肉が入り込まないように防御します。そうすることにより、メンブレンの下で歯周組織の再生がはじまり、ゆっくり成長していきます。メンブレンの下に新しい歯周組織が成長するまでには4〜8週間かかります。

歯周病と全身疾患について

歯周病と全身疾患について歯周病は最終的には歯が抜けてしまうお口の病気です。しかし最近になって、歯周病は全身疾患とも密接な関係にあることが分かってきました。

誤嚥性肺炎
寝たきりの高齢者や、高齢のために免疫力が低下している方は、お口の中に大量の歯周病菌が繁殖し、肺の中まで細菌が侵入することによって起きる誤嚥性肺炎を発症することがあります。

心筋梗塞
歯周病が重症化すると、歯周病菌が血管の中まで入ってしまいます。そして血流によって全身の臓器に侵入し血栓(血のかたまり)を形成します。それが心臓の血管を詰まらせた場合、心筋梗塞を引き起こすことになります。

糖尿病
糖尿病になると歯周病に対する抵抗力が弱るため、感染しやすく進行も早くなります。また、歯周病菌は糖代謝のコントロールに影響を与え、糖尿病を悪化させる作用があります。

早産・低体重児
歯周病は妊娠している女性にも悪い影響を与えることが分かっています。歯周病になると、その炎症性物質が血液中に入って分娩に関わる物質に作用するのです。そのため歯周病の妊婦は分娩時期ではないにも関わらず、血中の炎症性物質の濃度が上昇し、分娩に関わる物質に作用して早産を促してしまうと考えられています。

一般歯科(むし歯治療)

たとえむし歯になったとしても、自分の歯はできるだけ削りたくないし抜きたくもないものです。当院ではできるだけ削らず天然の歯を長持ちさせる治療を行っております。

一般歯科

むし歯の進行と治療について
【CO】初期う蝕(要観察歯)Co
まだ穴が開いたり黒くなっている部分はありませんが、わずかに歯が溶けはじめてむし歯が進みかけている状態です。この段階であればまだ削る必要はなく、フッ素入りの歯みがき剤を使って適切にブラッシングすることで、再石灰化する可能性があります。

【C1】エナメル質う蝕C1
歯のいちばん外側を覆っているエナメル質がむし歯菌の出す酸によって溶かされ、小さな穴ができた状態です。まだ象牙質までは達していないので、痛みはありません。しかしこのまま放置しておくと、どんどんむし歯が進行してしまいます。この段階で発見・治療を行えば、必要最小限の部分を削るだけですみます。削った後には保険適用の白い詰め物をして治療を終えます。

【C2】象牙質う蝕C2
むし歯がエナメル質の下にある象牙質まで達している状態です。冷たいものを飲んだり甘いものを食べたりするとしみることがあります。器具で触れると痛むため、治療には麻酔が必要になります。むし歯になった部分が小さな場合は、その部分を削り保険適用の白い詰め物をして治療を終えます。しかしむし歯の範囲が大きく歯の深部まで侵されている場合には、その部分を削った後に型を取って詰め物を作ります。

【C3】神経まで達したう蝕C3
エナメル質と象牙質がむし歯菌に侵され、神経にまでむし歯が達した状態です。激しい痛みが出たり、細菌が歯の根っこの外で炎症を起こし歯ぐきが腫れ、膿が出たりします。治療をするには、死んでしまった神経や膿を取り除く根管治療が必要となります。

【C4】根だけが残っている状態C4
歯のほとんどの部分が崩壊してしまい、根っこだけが残っている状態です。ある程度歯質が残っている場合には、根管治療を行って被せ物をします。しかしむし歯がここまで進んでしまった状態では、抜歯せざるを得ないケースがあります。その場合には、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療が考えられます。

根管治療について

根管治療根管とは歯の根の中にある管状の部分のことで、この部分に関した治療を根管治療といいます。歯の内部には、神経と呼ばれている歯髄という軟らかい組織があり、歯の根の先端部分にある小さな穴で、顎の骨の中に通っている神経や血管とつながっています。この歯髄がむし歯菌に感染した場合には、歯に激しい痛みが生じたり、歯ぐきが腫れたりします。

このような状態になったとき、抜歯をせずに歯を機能させるための治療法として、歯髄の一部や全部を除去して歯を残すように行う治療が根管治療です。

根管治療の流れ

【STEP 1】
詰め物などがある場合にはそれを取り除き、歯髄または根管部分を露出させます。歯髄が残っているときにはだいたいの部分を取り除きます。また、過去に根管治療を受けていた場合には、根管内に詰めてある薬剤をできる限り取り除いておきます。
次へ
【STEP 2】
リーマーまたはファイルと呼ばれる根管を拡大・清掃する器具を使って、細菌に感染している歯質や残っている歯髄、薬剤などをこそげ取っていき、根管内を清掃します。
次へ
【STEP 3】
薬剤を使って徹底的に洗浄・消毒をし、症状に応じた薬を詰めます。
次へ
【STEP 4】
治療後の痛みや炎症といった症状がおさまったら、根管内に細菌が侵入しないように専用の薬剤を充填します。その後、被せ物や詰め物を入れるための型取りをします。

治療にかかる時間

根管治療根管治療に要する時間は、根管の形や炎症の度合いによって大きく異なります。根管の形は真っ直ぐとは限らず、人によってさまざまな形をしています。そのため、器具を使って簡単に治療できる場合もあれば、非常に複雑な形をしているために器具や薬剤を使っても治療が難しい場合もあります。

根管の形態や炎症の度合いに問題がなければ、だいたい2週間程度、問題がある場合には2〜3カ月かかることもあります。

お口の細菌や腸内細菌をコントロール

当院では、お口の中のバイ菌をコントロールすることでお口と全身の健康を守ることに力を入れています。

お口の細菌や腸内細菌をコントロール

お口の中には400種類以上の細菌が存在しています。日頃のお手入れが悪いと、むし歯菌や歯周病菌だけでなく他の悪玉菌まで増殖し、それらの病気が進行する原因になります。一度悪化したお口の環境は、歯ブラシだけでは元のキレイな状態に戻らず、増殖したバイ菌はやがてお口の中の全管を通じて全身へと移っていきます。

院長は口腔細菌学のエキスパートです
お口の中のバイ菌からお腹の中のバイ菌のことまでお任せください。当院の院長は大学院で口腔細菌学を専攻しておりました。むし歯や歯周病の治療で口の中のバイ菌を減少させ、またお腹の中で生きている善玉菌を活性化させることによってお口と体をリンクさせながら、健康を維持するお手伝いをいたします。

お口の中には数十億個の細菌が棲みついています

お口や腸内の細菌をコントロール歯がある人のお口の中には、400種を超える細菌種が数十億個も棲みついています。お口の中が不潔な状態にあると、その数は一挙に1兆個近くにもなってしまいます。一度増殖すると、歯ブラシだけでは減りません。病原性の高いバイ菌は歯周病を悪化させるだけでなく、毛細血管に侵入し、全身を駆け巡ります。

こうした菌のために起きる慢性感染症がもとになって、腎炎やリウマチ関節炎、皮膚炎などになることが明らかになっています。また、お口の中のバイ菌が肺炎や心内膜炎のもとになったり、糖尿病を悪化させるだけでなく、歯周病菌が妊娠中のトラブルの原因になることが、近年報告されています。

死亡原因4位の肺炎もお口の細菌がもとになっています

お口や腸内の細菌をコントロール肺炎は日本人の死亡原因の第4位で、65歳以上の高齢者に限るとトップを占める感染症です。実はこの病気は、お口の中や喉に棲みついた細菌が肺の中に吸い込まれることによって引き起こされます。高齢になるとものを正しく飲み込む力が低下します。さらに気道にある繊毛の活動が不活発になるために細菌が飲み込まれやすくなり、肺まで到達して増殖し、肺炎を起こすのです。

肺炎は食べ物がうまく飲み込めないために起こったり、食べ物そのものが異物として入り込んで起こったりしますが、食べ物と一緒に細菌が入り込んで増殖し、そのために重症化することも多いのです。また、老人に限らず健康な人でも、睡眠中には唾液を肺の方に吸い込んでしまう誤嚥が起きています。とくに慢性呼吸器疾患がある人や糖尿病などの代謝異常のある人、喫煙者、免疫不全のある人、そしてお口の中が不潔な方は肺炎になるリスクが高くなります。

なによりもお口の中の細菌を減らすことが大切です
歯周病やむし歯、その他の全身疾患を防ぐためには、まず医療器具でクリーニングをし、バイ菌の数を減らすことです。ご高齢の方で入れ歯を入れている方は、カンジタ菌によるカビにご注意ください。

お子さまには食育指導を行います

食育指導食事はただ食欲を満たすためにするのではありません。栄養バランスのいい食事をすることによって体の健康も歯の健康も保たれます。当院ではお子さまにはむし歯治療をするだけでなく、むし歯になりにくい口腔内環境作りのための、食事を通じたむし歯予防のご指導をしています。

むし歯になりにくいおやつを食べましょう
お子さまは誰もが甘いものが好きです。しかし、甘いものの摂り過ぎはむし歯になるリスクが高くなるので要注意です。

●むし歯になりやすいおやつ
・チョコレートなど砂糖がたくさんふくまれているもの
・キャラメルなど歯に吸着しやすいお菓子
・ビスケットやスナック菓子など口の中にカスが残りやすいもの
・アメのように長い間口の中で留まっているお菓子

●むし歯になりにくいおやつ
・スルメのように良く咬んで食べるもの
・ゼリーやヨーグルトなど、すぐに口の中からなくなるもの
・チーズやナッツ類など、口の中を酸性にしにくいもの

女性にお勧めするプロバイオティクス

プロバイオティクスプロバイオティクスとは体のためになる善玉菌の総称です。代表的な善玉菌として、納豆菌や乳酸菌、ビフィズス菌などが挙げられます。これに対する悪玉菌とは健康を害する有毒な働きをするもので、歯周病菌や大腸菌、ピロリ菌などが挙げられます。さらに日和見菌もあります。これは体の抵抗力が弱ったときに悪さを始める菌です。

健康な人の体内では善玉菌が悪玉菌を抑えて活動していますが、ストレスや運動不足などの要因があると、善玉菌が減少してしまう傾向があります。そのため、菌のバランスが崩れてさまざまな病気を引き起こすリスクが高まります。

<代表的な菌の種類>
・善玉菌.........乳酸菌、腸球菌、ビフィズス菌
・悪玉菌.........大腸菌、ブドウ球菌、緑膿菌、ウェルシェ菌
・日和見菌......大腸菌、連鎖球菌、バクテロイデス、ユーバクテリウム

<悪玉菌が増えると...>
・便秘を繰り返す
・すぐに胃腸の調子が悪くなる
・下痢止め薬が手放せない
・風邪をひきやすく、治りにくい
・免疫力が低下して体が弱ってくる

このようなトラブルを改善して健康を取り戻すには、生活習慣の改善をするとともに、プロバイオティクスを体内に取り入れ、腸内の善玉菌を増やすことによって悪玉菌を抑制するのが有効です。

当院では口腔内細菌の研究から得た知見として、単にプロバイオティクスを薬のように体内に入れるというだけでなく、食べ物の組み合わせを工夫することによって善玉菌の活性が高まるという考え方を推し進め、患者さまの免疫力を上げ、健康増進に役立てていきたいと考えております。

便秘と善玉菌(プロバイオティクス)
女性に多く見られる便秘は、お肌のトラブルのもとになったり老化につながるもとになったります。プロバイオティクスには、腸内の細菌バランスを整えることによって便秘を解消する作用があります。

プロバイオティクスは体内に入った後、約2週間で消費されたり体外に排出されてしまいます。腸内バランスを常に良好な状態に維持するには、定期的にプロバイオティクスを取り入れていく必要があります。

お子さまにも丁寧に説明します

お子さまのお口の健康が生涯を通して維持できることを大切に考え、歯やお口の病気の予防・治療だけでなく、お口の健康を全般にわたって診ていきます。

お子さまに治療を受けさせたい

歯医者ギライのお子さまだからこそ、丁寧に治療についてご説明することが大切だと考えております。親御さんにはもちろんのこと、治療を受けるご本人にもわかりやすくお話しすることで不安感や恐怖感を少しでも和らげてもらえるよう努めております。

お子さまもきちんと分かるように説明されたなら、子どもなりに理解してくれるのではないでしょうか。

無理強いはいたしません
決して無理に治療することはありません。なぜなら、トラウマになって歯医者嫌いになってしまうからです。お子さまには当院の環境に慣れていただき、きちんと理解してもらうことからはじめます。そして信頼関係が築けるよう、粘り強く対応し治療に当たらせていただきます。大切なのは、歯医者さんが苦手にならないようにすることだと考えております。

キッズスペースも完備していますキッズスペース
当院にはキッズスペースも完備しております。TVアニメや遊具を揃えておりますので、治療前などの待ち時間を楽しく遊びながら、当院の環境に少しずつ慣れていただければと思っております。

口臭とはどんなもの?

不快な口臭は、自分では気付かず、周りの方から指摘されるケースがほとんどです。その原因の約80%が口の中の細菌です。当院では、原因菌を減少させ、口の中の衛生環境の改善に力を入れております。

口臭とは

口臭とは、一般に「口腔を通して発せられる社会許容限度を超えた不快な臭い」と定義されています。その発生源は、口腔局所に限られており、80%以上がお口の中にいる細菌が原因と考えられています。

サプリや消臭グッズでは口臭は治りません
口臭が気になる方のほとんどは、口臭に効果があるとされるサプリメントや洗口剤などの消臭グッズを利用されています。しかし、それでは口臭は消えません。

なぜなら根本的な原因(増殖したバイ菌)を取り除いていないため、サプリや消臭グッズを使用しなくなると再び口臭がするようになるのです。場合によっては、口臭とサプリの臭いが混じり合って、さらに不快な臭いを発生させてしまう方もいます。

口臭の原因になっているもの

口臭の原因口臭の原因は、お口の中で増殖したバイ菌が発生させる毒ガスのような揮発性硫黄化合物で、その60%は舌にある「舌苔」から生み出されています(その他に、歯周病の悪化やバイオフィルムなども原因になっています)。そのため口臭を除去するためには、原因となる口の中のバイ菌を減らすための専用のクリーニングを行うことがいちばん効果的です。

バイ菌が噴射する毒ガス(揮発性硫黄化合物)とは
口臭の原因物質となっている毒ガス(揮発性硫黄化合物)には3つの種類があり、それぞれに特徴があります。

・硫化水素......口腔内に原因がある時に検出される口臭原因物質
・メチルメルカプタン......歯周病を原因とする口臭の場合に検出される口臭原因物質
・ジメチルサルファイド......歯周病がある場合に検出される口臭原因物質

また、揮発性硫黄化合物には強力な生態毒性があり、その毒性によって歯周組織が破壊され、コラーゲンなどの合成を妨げることが明らかになっています。

歯周病と口臭
毒ガス(揮発性硫黄化合物)は歯周病を悪化させる要因でもあります。歯周病になると、メチルメルカプタンが高濃度で検出されるのです。つまり、口の中のバイ菌を減らし口臭を抑えることが、お口の健康を保つためにも重要なことだといえます。

メチルメルカプタンは、歯周ポケットから浸みだしてくる液の中で増殖するため、歯周病が進行して重症になるとその量も増えていきます。また、歯周病の進行にともなって舌苔も増加します。歯周病にかかると、歯周ポケットと舌苔の双方から悪臭の元になる毒ガス(揮発性物質)が噴射されるのです。

口臭治療について

口臭の主な原因は舌苔と歯周病ですので、舌苔の除去と歯周病の治療を確実に行うことが治療ということになります。

舌苔の除去口臭治療
お口の中でもっとも毒ガス(揮発性硫黄化合物)が作られるのは舌です。そこで、治療としてはクリニックでのプロが行うクリーニングや、舌ブラシなどを用いた舌の清掃を行います。舌ブラシの使い方は、舌後方の溝に当て、後方から前方に向かってかき出します。

歯周病の治療口臭治療
歯周病が原因の口臭は、歯周ポケットで増殖している歯周病菌と歯周ポケットの中から出てくる炎症性の液体から起こります。治療では、これらを取り除き、歯周病を改善させることが口臭を減らすことにもつながります。

具体的には、歯周病治療で行われるプラークコントロール、スケーリング、ルートプレーニングによって原因物質を取り除いていきます。

「歯周病治療」へ

削らない・抜かない治療を心がけています

「むし歯があるのだけれど、治療で痛い思いをするのがイヤだから歯医者には行かない」そのような方が少なくありません。しかしご安心ください。当院では治療における痛みを最小限に抑える「無痛治療」を心がけています。

削らない・抜かない治療

むし歯があると、どうしてもむし歯菌に侵された部分は削らなければなりません。しかし、歯というものは削れば削るほど寿命が短くなってしまうのも事実です。できることならば極力削らないでおくことが、将来的に抜かなければならない事態を招くことなく、歯を長持ちさせるための最もすぐれた方法といえます。

当院では削らなければならない場合でもできる限り削る部分を少なくし、精密な治療を施すことで、むし歯になりにくい歯の形態に戻すよう努めております。

治療して、歯を温存した場合と抜歯した場合とでは、それぞれにメリットとデメリットがあります。当院では、それらについても丁寧にご説明いたします。そうすることによって、抜歯したほうが良いと判断される場合にも患者さまにご納得いただき、安心の上で治療することができます。

「ほんとうは抜かれたくなかった」と後悔されることなく、「抜いてもらってよかった」と感じていただけるよう努めていきます。

チクッとも感じさせない麻酔をします

チクッとも感じさせない麻酔どうしても痛みをともなう治療をしなければならないときには、麻酔注射が必要になります。中には針が刺さる瞬間の「チクッ」とするのがイヤだ、不快だと感じる方もいらっしゃいます。一般の歯科では、そんな痛みを少しでも和らげるために表面麻酔をしたり、注射を電動注射器で行ったりします。

しかし当院では、表面麻酔や電動麻酔注射器を使わなくても、ほとんど痛みを感じさせずに注射を済ませられる手法を用いており、多くの患者さまの好評をいただいております。

「いつ注射をしたのですか?」「まったく痛みを感じませんでした」そんな感想が多く寄せられております。

カウンセリングコーナーで丁寧にご説明します

当院では、患者さま一人ひとりとのコミュニケーションを大切にしています。お口のトラブルを抱える方の悩みは人それぞれに異なります。当院ではドクターが患者さまの声に真摯に耳を傾けながら、適切な治療についてわかりやすい資料を使いながら説明いたします。

カウンセリング

歯科医院といえば、お子さまに限らず大人の方でも「怖い」「痛い」というイメージを持つ方が多いと思います。たしかに、自分では直接見ることができないお口の中を治療することに対して不安感を持つのは、お子さまに限らず誰しも自然なことと思います。

そこで当院では、専用のカウンセリングコーナーを設け、治療の前と後にできるだけ丁寧でわかりやすい説明をさせていただくことにしています。

まず治療の前には、これからどのような治療を行うのか、レントゲン写真などをお見せしながらご説明します。さらに麻酔を使うか使わないかについてもお話しします。
そうすることで、患者さまにできるだけ治療の内容をイメージしていただき、治療に対する不安を少しでも和らげていただければと願っています。

治療後には説明用の資料を使って治療内容を「見える化」カウンセリング
治療が終わった後は再びカウンセリングコーナーにお寄りいただき、今回行った治療についてのご説明をします。その際、デンタルテンから出力した資料をお渡しして、お口の中の状態がどうなっているかを具体的にご説明します。

当院の治療説明の特徴

患者さまが自分で見ることのできない部位だからこそ、「目に見える形」でわかりやすくお伝えしています。

●イラストつきでわかりやすく当院の治療説明の特徴
レントゲン写真などで示されるよりも、イラストでむし歯を示されることで、より具体的にイメージを持っていただけます。また、ブリッジや入れ歯、インプラントの違いについても、イラストでわかりやすく、それぞれのメリット・デメリットを確認できます。

●歯みがきのチェックができる
イラストで歯のみがき残しがどこにあるのか確認できます。これを見ることで、歯みがきの苦手な部分や歯ブラシが届きにくい場所が分かります。歯みがきをするときには汚れが残っている部分を意識し、鏡で確認しながらみがいていくことでお口の中を清潔な状態に保つことができます。

●お子さまの成長に合わせた予防法が分かる
乳歯と永久歯の生え換わり一覧表や、むし歯予防に重要なフッ素の効果的な使用法もイラストで確認しましょう。

●お口の中の状況変化が一目で分かる
現在のむし歯の状況や治療後の経過など、お口の中の状態がどのように変わったかを視覚的に把握することができます。

●治療について質問しやすくなる
治療についての理解が深まるので、疑問点や不明点をドクターに聞くことができます。

次回の治療内容と麻酔の有無をあらかじめご説明します
治療後のご説明では、次回に予定される治療の内容についてもお話しいたします。また、麻酔注射をするかどうかなどについても、事前にご説明いたします。

※麻酔注射がある場合には、麻酔が切れるまでに数時間かかることがあるため、お食事のタイミングなどを調整していただくことが必要となります。

待合室で滅菌の様子をお見せします

当院では院内感染を未然に防ぐため、世界水準の滅菌システムをドイツより導入し、患者さまに安心・安全な環境で治療を受けていただけるよう、スタッフ一同努めております。

世界基準の衛生管理

当院では、患者さまにとって安全で安心できる治療を提供するために、世界でもっとも厳しい水準であるクラスBの滅菌器(オートクレーブ)、DACプロフェッショナルを使用しております。これによりタービン、コントラ、ハンドピース(治療に使うドリル)などを精製水を用いて、器械の内部まで徹底的に洗浄・滅菌します。

こうした滅菌システムは、一般的に患者さまの目につかない場所で行うことが多いものですが、当院では待合室に設置し、実際に器具を滅菌する様子を見ていただけるようにしております。そうすることで衛生管理に対する当院の姿勢を知っていただき、より安心して治療を受けていただけるものと思います。

滅菌のクラスとは

クラスB滅菌滅菌とは、「増殖する性質を持つあらゆる微生物(細菌類)を完全に殺滅または除去するための作用」のことです。そして滅菌器のクラスには「クラスB」「クラスS」「クラスN」という3つのクラスがあります。

当院で使用している滅菌器は、歯科医院で使用される小型滅菌器のなかでも、もっとも厳しいとされるヨーロッパ基準のクラスBの滅菌レベルを達成しているシリーズで、日本初導入の最新型です。クラスB滅菌器は感染予防先進国のヨーロッパでは導入が当たり前になっていますが、日本での導入率は5%とまだまだ少ないのが現状です。

DACプロフェッショナルとは
DACプロフェッショナルは、小型高圧蒸気滅菌器のヨーロッパ基準であるEN13060のクラスB規格をクリアする高度なオートクレーブです。

DACプロフェッショナル

安全で確実な滅菌を行うには、滅菌を行う器具のすべての面に飽和水蒸気をあてる必要があります。しかし従来のオートクレーブでは、ハンドピースのような構造的に中空のものやドレープ、ガーゼなど多孔性のものなどは内部に空気が残ってしまうために水蒸気が行き渡らず、十分な滅菌ができませんでした。

DACプロフェッショナルは、庫内を真空状態にして飽和水蒸気を何度も注入することによって、器具の外側だけでなく内部の隅々にまで水蒸気を行き渡らせることができます。こうすることによって、器具の完全な滅菌を実現しています。

当院は滅菌器専用脱塩水供給装置(ニトラデム)を完備しています
一般的な歯科医院では水道水を使用していますが、当院ではニトラデムを導入することで、院内で生成水を作り出して滅菌器やその他の用途に使用しております。

ディスポーザブル製品を使用していますディスポーザブル製品
お口に触れた手袋、エプロンやコップ、トレーペーパーなど、患者さまごとに新しいものと交換しておりますのでご安心ください。

ニーズに合った治療をいたします

当院は、どなたにも気軽に来院していただける、患者さまにとって「やさしい歯科病院」でありたいと願っています。

患者さまに合わせた治療

歯が痛い、歯ぐきが腫れているといったお口のトラブル。誰しも早く解決してしまいたいものです。ですが、ただスピーディに治療を行うことが「良い治療」であるとは限りません。たとえばむし歯の治療をするときにも、多少の痛みには我慢してもらってでも、とりあえず悪い部分を全部削ってしまい、後は詰め物や被せ物をして終了。それでいいのでしょうか?

患者さまのなかには、痛みに対して敏感な方もいらっしゃいますし、歯を大きく削ることを気にされる方もいらっしゃいます。詰め物や被せ物にしても、どんな仕上がり方がいいのか、患者さま一人ひとりが異なるイメージをお持ちになっていることでしょう。

当院では、治療を始める前に必ず患者さまのお話を十分にうかがい、主訴を取り除くためには、どんな方法がいちばん適しているのかを考えながら治療計画を作成し、わかりやすくご説明いたします。

患者さまに納得していただき、そのニーズに応えていく治療が、当院の考える「良い治療」なのです。

時間がとれない患者さまにも対応します

患者さまに合わせた治療を当院は完全予約制となっておりますが、患者さまによっては仕事などで忙しく、なかなか治療のための時間を割けない方もいらっしゃいます。そのような場合には、極力患者さまのご予定に合わせて治療時間をお取りするとともに、あまり時間をかけず、短期間で治療ができるように1回の治療時間を多少長めにすることによって通院回数を減らせるよう、ご協力いたします。

また、むし歯などで治療が必要な箇所がいくつかある場合には、1箇所ずつ治療していくのではなく、複数箇所をまとめて治療していくことも可能です。

患者さまの多様なライフスタイルに合わせて、当院では柔軟な診療体制をもって治療に当たっております。